サンデースポーツを見て
- Ctree
- 2020年10月13日
- 読了時間: 4分
丹羽くん真面目だなーと思ったのは、4年前のリオ五輪
いつもひとりだけ最後まで丁寧にストレッチをしている
もうそれが習慣になっているんだろうけど、体をちゃんとケアしている真面目な人なんだなと感じた
そして次が意外なところでバラエティ番組
丹羽くんと真晴さんがお爺ちゃんに扮して、温泉卓球をしてお客様を騙すというシチュエーション
丹羽くんは、おじいさんのようなゆっくりした歩きと「昔、卓球部だった」というセリフを言っただけで、あとは演技演出は、真晴さんのショーのようだった笑
ドッキリを仕掛けたあと、楽屋で一言、の場面で
「僕は、こういうところがよくできなかったので、次は(次なんてないだろう笑)もっとうまくやりたいと思いました」
と、反省→修正→次の目標、っていう思考で答えていた
たぶん普段からこういう取り組み方をしているからなんだろうけど、これバラエティの場面なのに、なんて真面目なんだろうと微笑ましかったw
4年前のほのぼの話だ
サンデースポーツでの丹羽くんは、五輪が延期となり、すべての大会が中止となり、アスリートとしてこういう時に何もできない、という無力感と、モチベーションをどうしていけばいいか、悩んでる姿からいきなり始まった
彼はいつも正直だけど、あそこまで落ち込んだ姿を見せるのは、気丈にふるまい続けるのも難しい、よほどのことなんだろうと思った
水谷さんも、丹羽ってのは真面目だ、と言っている
真面目な性根で、結構、自分を追い詰めてしまったりもしたのだろうか

自粛があけてからの合宿を、すべてフル参加しているのは、五輪代表ではたぶん丹羽くんだけだと思う
他の選手は、コンディション調整や他のスケジュールがあったり、練習拠点を持っているからそこで練習、というやり方も交えながら参加している
1度目の合宿を終えた後、倉嶋監督は、マイペースな丹羽がこういう時にコロナに気を付けながらやるべきことをしっかりやって、いい仕上がりなんだと、誇らしく語っていた
そんな丹羽くんでさえ、悩みながらの日々を送っていた
丹羽くんは、今まで大きなケガがなかったから、ノンストップで卓球をしてきた
中学からナショナルチームで活動し、ずっと卓球をすることで自分を表現していた
そして、勝たなきゃ意味がない、という志向も強い人だと思う
そういうアスリートが、ある日を境に全く試合がなくなる、自粛があけても、ただただ練習の日々になる、そして、スポーツ選手はこういうとき何かできることがあるのか、何もできないんじゃないか、そうしたらそもそも自分の職業とは何なのだ、誰からも望まれてない職業なんじゃないか、を突き付けられた日々は、相当こたえたのではないだろうか
東京五輪中止なんじゃないかという話もある。
なんのためにラケットを持つのかとモチベーションがわからないと、卓球王国のインタビューでも言っていた。
メンタルが定まらない中、自分をなんとか叱咤して練習を積んでいたのかと思うと切ない。

あの冒頭のインタビューは、9月3日。まだ日本代表対Tリーグ選抜のドリームマッチ前だ
丹羽くんが森薗君の次に、クラファンのドリームマッチに参加の手を挙げたのも、試合をしたくてしょうがなかったんだろう
リモートのドリームマッチは盛り上がり、そこで丹羽くんの笑顔も見れた
そして9月末の岡山リベッツの青春ドリームマッチでは、自分のできる「真剣勝負を見せること」で、金光くんたち高校生が、どんなに喜んでいるのか、見ることができた
アスリートとしてやりがいを感じるよね
あれは、リベッツ選手たち、高校生たち、地元スポンサー企業、そしてリモートで観戦した私たち、関わった人すべてを幸せにした、すばらしい企画だった
丹羽くん、岡山に移籍してよかったね
木下では、ああいう手作りのあったかい企画はできなかったと思う
組織が大きすぎるんだろう
真剣勝負のゴングがだんだん近づいてきた
今週日曜には明治大学、現役対OB戦。
もうこれは代表クラスのガチンコ勝負だ
そのあとすぐに10月20日には中国入りをするのかな、11月は、W杯、ITTFファイナル、もしかするとマカオの試合も出るのかもしれない
帰国後2週間は、おそらくNTで缶詰の練習で隔離措置をとるんだろう。でもそれが明ければ12月後半からはTリーグにいよいよ参戦だ
正直言うと、W杯、ITTFファイナルは、なかなか大変だと思う
中国選手はもうずっと合宿続きで、国内大会を見ると、みんなゾッとするほどギアあげている。あれは半端ない
正直、あんな環境を日本代表にも作ってあげたかった
そしてヨーロッパの試合も一部始まっているから、出場している選手は試合勘が戻っている
命を守る、ということでは仕方なかったのかもしれないが、試合の経験を積めたかどうかという点では、日本選手のおかれた状況があまりに気の毒だった
11月の国際大会、厳しい戦いになりそうだし、自費参加だし、保証はないけど(ここがほんとに辛い)それでも戦わない道を選びたくはなかったのだろう
そして、久しぶりに戦える日を、どうか楽しんで
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