JTTAは卓球をバレーボールみたいにしたいの?
- Ctree
- 2022年3月7日
- 読了時間: 5分
更新日:2022年3月9日
第1回パリ五輪選考会が終わった。
これは世界卓球団体戦選考を兼ねていた。
全日本優勝者の戸上くん、美誠ちゃんはすでに決定、それ以外の上位4人が団体メンバーだ。
また優勝者はアジア大会のシングルスの切符も得る。
世界卓球の代表は、今までだったら、世界ランキング国内1位と2位、全日本優勝者1名、選考会優勝者1名、推薦者1名、そういうカタチだった。
世界ランキングを五輪選考からも世界卓球代表者からも除外した。
五輪選考は、ちょっとおいておいて、世界卓球はさ。。。
なんでランキング除外するのかな、ここは今までどおり上位2名でよかったのに。
今までの協会は、丹羽くんや佳純ちゃんではなく、戸上宇田、ひなちゃんが選ばれるように、という一部のヒトの思惑があると思っていて、ランキング除外の方針もそこが大きいと思う。
でも、もうひなちゃんは世界ランキングの国内2位だ。
ダントツの実力を持つ、ひなちゃんと美誠ちゃんを、なぜ、ふるいにかける必要があるのか。
ハリーと丹羽くんも、私は断トツだと思っている。
あのひとたちはある日突然世界ランキングの上にきたわけじゃないよ。
何度も何度も格上をやぶり、予選を勝ち抜き、本戦も勝ち抜き、シードをキープするのも大変なのをこらえてきたから、そういうランキングを持っている。
そのスタートやツアーに出続けていた日々は、他の選手と変わらない。
若い頃にツアーが少なかった篠塚くんや松島くんには、その機会はなかったけど、その他はみんな出てたじゃん、ツアーにさ、さんざん。そこでの結果の累積でしょ。
ハリーはスランプも長かったけど、もう実力は言うまでもない。
丹羽くんに関しては結構負けるじゃないかと声があるのも知ってるし、〇崎さんの東京五輪で丹羽くんを外したがってるのも露骨にわかっていた。でも、結局スウェーデン戦で丹羽くんがいなかったら日本は準決勝にも進めなかった、本当にギリギリのところで勝負できる強さを持ってるのが彼だ。
で、Tリーグファイナルを見て痛感した。
シーズンで大勝負で最高のパフォーマンスができたのは、丹羽くんと張本くんの2名だった。
その、勝負どころでの強さだよ。
そして、ワールドツアーにいかなくなりチームランキングが下がったら、男子の場合はとても大変なことになる。
4シードに入れなかったら、準々決勝で中国とあたる可能性も大きくて、もうメダル確定すらも難しくなる。
今回の選考会、戸上くんが篠塚くんに負けていなくて、張本くんに勝ったら、張本くんなしの団体戦メンバーだった。
美誠ちゃんが全日本をコロナかなんかで欠場して、今回もコンディションが合わせられなかったら、美誠ちゃんなしの団体戦メンバーだった。
佳純ちゃんが勝っていたら、ひなちゃん抜きの団体戦メンバーだった。
平等に、平等に、というけど
それが目的になっちゃいけない。
勝つためのメンバーを選ぶことを目的にしなきゃ。
そこにワールドランキングがあっていいと思うし、場合によっては推薦枠1名も残していていいと思う。
推薦枠は協会の意志そのものになる。
そういうのが怖いんだろう、あちこちの団体から文句を言われるから。
中国は、ランキングなどではなく、外国選手への勝算で、協会が決めている。
だから独善的と言えばそうだ。
でも、それがうまくいかなかったら、彼ら監督や組織のひとは、更迭される。
日本はそれがない。
上手くいかなかったときに選手のせいにされて、監督や強化本部等の責任者の更迭がない。
更迭機能がない組織も、独善的になりやすいよ、いや、もうなってる。
おりしも、丹羽くんは代表を決めた。
ざまあみろだ。
彼を外そうとしたって、こうなったね。
世界ランキングを反映させなくても、結果を出した丹羽くんとハリーはえらいよ。
でも、本当は、違うと思う。
100%じゃなくても、反映させるべきだ。
だって世界と戦うから。
丹羽くんは、ポイントが関係ないなら、WTTは意味がないという。
でも、他の選手は行く。
そうはいっても、協会は、世界ランキングを上げてほしいと思ってるのを感じてるから。
もし、世界卓球が近づいてきて、協会が丹羽くんに「そろそろ世界ランキングあげるためにツアーに出てくれよ」と言ったら、「じゃあ、世界ランキングを選考基準に反映させてください。」と丹羽くんは言うだろう。
いいシードをとるためには、チームランキングをあげるためには、結局世界ランキングが必要なんだよ、それを、選手の自主性に任せていいのかね。
今回の選考会、リーグ戦から始まり、リーグ上位者でのトーナメント方式になるなら、こんなに叩かれなかったとおもうけど、まさかの32名ノックアウト方式で、そりゃさ、ドロー運じゃん。もろにさ。
「バトルロワイヤル」とかいってさ。
でも、これには、唯一成功していることろがある。
パリ選考のバトルロワイヤルという過激さ、番狂わせのメディア的な興味の引き方で、テレビの放送もあったし、ニュースも大きくとりあげた。
メディアの露出度がとても多かったことだ。
私は、協会は、これがねらいなのかなと思った。
より過激な路線、番狂わせが起こり、ドラマがおこり、メディアが取り上げて、卓球界が盛り上がる。
本当に実力者が選ばれるとかよりも、ドラマ性やエンターティメント性を重視、パリ五輪までこれを引っ張る。
人気コンテンツになれば、地上波で、Tリーグも放映されるかもしれない。
日本は東京五輪より下回る成績になるかもしれないけど、もう、メディアの関心を寄せ付けたもん勝ち。
バレーボールのように、メダルは取れない競技だけど、テレビ放映が多く、人気がある。
そうとしか思えないよ。
パリ五輪の成績なんて、捨ててるとしか思えないよ。
選考方針がいいものに変わっていくのを願うよ。
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