SAYONARA RYUKYU
- Ctree
- 2020年5月31日
- 読了時間: 4分
この自粛期間、琉球アスティーダは、サードシーズンの選手達のオンライントークライブみたいのをたくさんやっていた。
Tリーグは、チーム関係なく、好きな選手だらけだ。
もちろん、琉球も魅力的な選手ばかりで、あの顔ぶれは誰が考えても優勝を狙える布陣だと思う。
ファーストシーズンを応援した琉球をなつかしく思うし、有延くんはリコーの時から大好きな選手なので、今夜の有延くんと早川社長の今までの琉球を振り返るというライブ配信を見てみた。
有延くんは楽しい人だし、途中で平野さんや滝澤くんまで出てくれるという楽しい時間で、たくさん笑わせてもらった。
けど、本題の過去のシーズンの振り返りになって、心がどんどん曇っていった。
「ファーストシーズンの反省があって、セカンドシーズンから選手の人間性を重視して集めて、サードシーズンは性格のいい選手を集めた」と琉球の社長はこれまでも言ってた。
主要メンバーでファーストシーズンから抜けたのは「丹羽くんと賢二さん」だ。
だから、嫌な予感はあったけど、ファーストシーズンに関しての社長のトークを聞いていきながら、悲しくなった。
ひとことでいうと、なんというかとても心が傷ついた。
このライブ配信を見にきた自分の判断力の無さを反省した。
この社長のトークを流せないようだったら、見に来ちゃいけないんだよ。
見に来た自分がバカなんだ。
「ファーストシーズン、ひどかったよね~バラバラでさ」
「まず、名古屋の開幕三連戦、まとまりもなくて、みんなバラバラで驚いた」
「ファーストシーズンなんて、最初に全員顔を合わせたのが、試合の当日だったし」
準備期間が足りなかったのは明白、それって球団の運営の問題だよね。
選手は悪くないよ。まとまれるようにしなかったんだよね。
卓球選手のエリートを集めて、みな、個性が強いのは当然だよ。
そういうのが分かってるから、彩たまなんて、すごく準備してたよ。
丹羽くんは、Tリーグが始まる前に「まだ集まったことないし、監督とも一度も会ったことないです」と取材で言っていた。
「僕の知っていることと、メディアの皆さんが知ってることは、同じくらいです」と。
でもファーストシーズンだって、いい時期もあった。
感動する試合もたくさんあった。
「ひどかったよね」を連呼されるとさ、そのシーズンにいた選手たちを否定されたように思うし、応援したファンの気持ちをどこへもっていけばいいのかわからない。
「にわっちとお前のダブルスが負けた時、にわっちがグサッとくるようなことをお前に言って、二人はロッカールームでとても暗くて。お前はリュック背負って電車で帰るとか言い出すから、俺は車で送るっていったんだけど。次に会ったときに『あのまま電車で帰ったら自殺していたかも』って言ったよね。あの時どういう心境だったの」
→「何やっても上手くいかないときってあるんですよ」(有延くん)
有延くんはとても誠実に答えていて、全然OK。
でも、こういう話をする社長。
丹羽くんが追い詰めたとでもいいたいのか。
ダブルスのペアが負けたら、それは色々あるよ。相手に言うことだってあるでしょう。暗くもなるよ。
世界卓球で銀メダルをとった森薗・大島ペアだって、負けた試合のあと、口もきけないことがあったといっている。
彼らはずっとそういう勝負の世界で生きてきた。
丹羽くんは、自分が貢献するのは「勝利のみ」といつだって信じている、ずっとそういう卓球人生だった。
「もっと勝って、応援してもらえるようにがんばります」と言う。
この言葉をきくたびに、いやいやいや、丹羽くんが負けたって、ファンは応援し続けるし離れないよって思うけど、丹羽くんの中でそういう常識が無い。
こわいぐらい勝利がすべてだと思ってる。
「今だから言えるけど、あの時はさ」が口癖の社長さん、ファーストシーズンへのネガティブな話も言うけれど、だから今はチームをいい状態にしたんだよと、サードシーズンに向けて誇らし気だ。
それは琉球のファンからしたら、嬉しい言葉なのだろう。
だから、この場に私がのこのこと見に来たのがいけなかった。
丹羽くんは、ファーストシーズンの琉球で、環境の整備されていない琉球で、選手のコマが少ない琉球で、エースとして頑張り続けた。
その姿、覚えているよ、忘れるわけがない。
ただ、今日は悲しい。
今は悲しい。
頑張って死ぬほど応援した過去の自分のことも悲しい。
琉球での丹羽くんの姿、自分が見たこと、感じたことを信じて、これからも大切な思い出にしよう。
その思い出が、踏みにじられることがないように、守っていこう。
踏みにじられる場所に、近づいちゃいけない。
Youtubeからは琉球ファーストシーズンに自分が撮影した動画は消したけど
開幕の賢二さんのやさしさ、青山で水谷さんをやぶった感激、アウェイ彩たまでの無双、みんないい思い出だ。
張さんを撮った写真は、なんか入賞した気もする。いい笑顔だった。
私の中ではいいチームだったよ。
そして、赤い推しタオルも、チームTシャツも、赤いユニも、もう身にまとうことはない。
クローゼットケースの奥の奥にしまうことにしよう。

この笑顔を忘れないよ
さよなら琉球
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