何が分けたんだろう
- Ctree
- 2021年9月2日
- 読了時間: 4分
世界卓球個人戦のメンバーが決まった。
張本、丹羽、宇田、森薗、戸上
過去2大会(個人戦)のメンバー
2019年:
張本、丹羽、水谷、森薗、吉村和弘
推薦【吉村真晴(混合)/大島(ダブルス)/木造(ダブルス)】
2017年:
張本、丹羽、水谷、村松、松平健太
推薦【吉村真晴(ダブルス/混合)/森薗&大島(ダブルス)/田添健汰(混合)】
今回のメンバーは若い。
丹羽くんは最年長、一個下の森薗くんが続き、あとはハタチの2人と18歳のハリー。
今年の1月に全日本をとっていながら、及川くんがアジア選手権も世界卓球も落選。
海外リーグでの活躍がダントツで外国選手に強いと思われたけど、無情な結果だった。
木造くんはTwitterで今も涙が出ると悔しがっている。
それはそうだろう。インターハイ3連覇、彼の世代でダントツの逸材で、全日本でもTリーグでも強い。
おそらく協会では、大学4年で迎える東京五輪に間に合うと思ってた人もいただろう。
ワールドツアーのシングルスで力が出せず、世界ランキングに影響した。
彼が得意な国内選考で3人枠のある今大会、ほんとうにビッグ・チャンスだった。
選ばれた5人の皆さん、おめでとうございます。
絶対に世界卓球を盛り上げてくれると思う。
メディアの皆さん、男子卓球も盛り上げてね。
女子ばかりにいかないでね。
新しい体制の中での世界卓球、JTTAさん、どうか事前の準備をしっかりできる環境で、五人の力を最大限伸ばしてあげてください。
彼らが本番でベストパフォーマンスを出せるようよろしくお願いします。

私はここにきてあらためて、丹羽くんが東京五輪出場を果たして、団体戦でメダルを残せたことってすごいと思ってる。
今までの流れを思い返せば思い返すほど。。。
コロナ前の1~2年間、日本は世界ランキングの高い選手が多かった。
健太さんは一桁までいった。
森薗くん、真晴さん、和弘くん、大島くん、上田さん、及川くん、神さん
10位台~30位台がゴロゴロいた。
丹羽くんはリオ五輪は世界ランキング23位とかそんな感じだった。
でもそこからあげて最高5位までいって、なんとかランキング国内2位を死守した。
他の選手たちが、丹羽くんの立場やその地位にのぼってきても、おかしくないぐらい、皆強かった。
けど、そこでキープした丹羽くんが、やっぱすごくて、なかなか人ができないことをやってのけたのではないか。
何が違っていたのだろう。
何が、分けたんだろう。
自分の性格をよくわかっていて、バラエティを断つなどストイックに卓球モードに邁進。
コンディションづくりは、自分の体からのメッセージを信じて、無理はせず必要な分だけ、ずっと大きな怪我をせずここまできている。
日本選手は、ワールドツアーで勢いにのり上位入賞をする選手も多かった。
でも、どこかのタイミングで怪我をし、調子を落とし、ランキングがキープできない様子を何度も見た。
丹羽くんのコンディションづくりは、もっと評価されていいと思う。

水谷さんは偉大過ぎて、ハリーは怪物すぎて、丹羽くんはいつも目立たない。
五輪で2個メダルをとったのに、世界卓球ではダブルスで銅メダルを2個とったのに、それでも目立たない。
でも、今回の五輪準々決勝で見せたのが、丹羽孝希というひとの卓球だと思った。
「ファルクはフォア表で、そこが狙えるので、狙いました。」
淡々と言う。別にそれの何が?っていう感じで。
そんな戦略はみな考えるけど、それでも勝てないのがファルクだというのに。
左左のダブルスは無理だと左利きのプレーヤーも言う中で、世界ランキング1位の韓国ペアに勝利した。
インタビューで「左左ペアの歴史を作りたい」「それは、右利きの張本がダントツの今、左利きという理由で選ばれない選手が出てきたら悔しいから」と言っていた丹羽くんの有言実行。
この結果で、今後、五輪選考で左きき選手が多くなっても、そのことで落とす理由はなくなったと思う。
丹羽孝希はダブルス巧者。
丹羽くんのダブルスはこれからも可能性がある。
ダブルスは、年齢による反射神経が多少落ちても、交互に打つからシングルスほど影響が少ない、何より経験が生きる種目。
協会は若手を育てたがっているので、国際舞台で組ませてもらえるか心配だけど。
「ベテランを伸ばす枠」が欲しいけど。
まずは、Tリーグや全日本で、そしてワールドツアーが再開したら、ダブルスの丹羽くんもたくさん見たい。
丹羽くんがベテランになってきても、たとえ若手に勢いがあろうとも、応援する気持ちは変わらないよ。

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