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残されたのはあと4か月

  • 執筆者の写真: Ctree
    Ctree
  • 2023年9月14日
  • 読了時間: 5分

9月も中旬にさしかかり、パリ五輪選考レースはあと4か月ちょっとで終わる。



ハリーがダントツで、戸上くんが2位をキープしてる中、アジア選手権で、ハリーの負傷があったり、田中くんの躍進があったり、真晴もフィーダーで優勝したりとかで、まずは3番手は全然わからなくなった。


たった一つの負傷で、大きな大会や戦線を離れることなどが今後あったりすると、計算していないけど、戸上くんも安心して現状を維持、っていう心境ではないと思われる。


今年の1月あたりは、しのぴが結構国内でも国外でもいい感じでその時からは想像できないほど、今は混とんとしたレースになっている。


ほんとに、わからない。





私は、推しである丹羽くんが国際舞台からはもう降りたので、この戦況を少し離れたところで見てる感じだ。


4年前の東京五輪選考レース、2019年の9月ってどんなだったっけ。

でもね、4年前だけど、すごく鮮明に覚えているよ、胸の痛みとともに。


国内でのワールドランキング3位につけていた丹羽くんは、2位の水谷さんとの差が埋まらず、自費で行ったパラグアイOPは1回戦負けとなり、7大会連続初戦敗退となってしまい、正直どん底の時期だったと思う。


もう水谷さんが国内2位通過確定、みたいな風潮がメディアにはあった。


3枠目が丹羽くんなのか真晴なのか、みたいなことがさかんに論じられ、メディアの主流としては、ダブルスは水谷さんとなら右利きが良いから、丹羽くんは選ばれないだろう、そう、4月のアジアカップの最中に宮〇さんが発言したそのとおりみたいな意見が多かった。


ただ、丹羽くんを選べばチームランキングが高くなるから、そういう観点も大事だという意見を言い続けてる人たちはいた。


私にしてみれば、このころの丹羽くんと真晴のワールドランキングポイントが4000~5000ぐらい離れていたので(400とか500じゃなくて千単位だよ)、こんなに離れてるのに勘弁してくれ、って切なかった。


丹羽くんのあとに続く国内ランキングは神さん、森薗くんだった。

森薗くんはこのころから、協会からは左利きということでワールドツアーに呼ばれなくなった。


もう1試合1試合が勝負だったし、ワールドツアーのドローで誰にあたるか、得意な相手か、相性が悪い相手か、なんかそういうものも大きく左右するから、応援するほうも息ができないくらいの緊張があった。


その時、負けた試合では、ファンの心情としては、このプレーはよかったのにな、サーブは効いていたのにな、とか、いいところを探してブログを書いたりしていた。


ただ、海外の強い選手と戦えていい経験ができたね、っていう感想は出てこなかった。

それが当たり前だったので。




今回、アジア選手権を応援して思ったんだけど。。。。



実力者であるしのぴが、ファンジェンドンと初めて戦って、ほかの選手との圧倒的な球質の違いがあって最後まで対応できなかった、と試合後に語っていた。

あそこまで戦えないしのぴを初めて見たのでショックだった。


そうか、しのぴ、中国トップ選手と戦ったことなかったんだ。

コンテンダーが主戦場で、スターコンテンダーは戦歴が少なく、中国トップ選手と打ち合うことがなかったんだね。


しのぴ、やっとトップ選手と戦えて、いい経験ができたねって一瞬思ったけど、いや、待って、あと4か月だよね、選考会が終わるのは。

いい経験ができてよかったって言ってる時期なのかな。

もう1試合1試合が勝負じゃ!っていう時期じゃないのかな。


この時点で、そういう経験値しか積めていなかったんだ、それが衝撃だった。

(今更なんだけど。)


もともとコロナで試合が少ない期間もあった不運の世代。

ブンデスリーグも参戦したことがない。(Tリーグの縛りがなければ今年行っていただろう)

何より、怪我で世界卓球を棄権したことがかなり大きかった。

コンディションを考えて、海外の試合も控えていたし。


4年前の先輩たちの同じ時期の状況と比べると、すごく気の毒に思ってしまった。

4年前の選考レースで上位にいた選手たちが、この9月の時期に、中国トップ選手と戦ったことがない人って、たぶんいなかった。

当時24歳の丹羽くんでいったら、数えきれないほど中国選手との戦歴があったし、神さん(26)、森薗くん(23)、和弘くん(22)、真晴(25)もツアーであたったりしていた。


ほんと、場数は大事なんだな。


今、ヨーロッパの選手も、韓国も台湾も、鬼のようにワールドツアーに出まくっている。

IOCの基準では、世界ランキング国内上位2名なので、みんな必死だ。

1年前のランキングポイントは消えていくし。急な大会ができたりするし、それに対応しなければいけない。



日本の選手は、どうしても、次の選考会に合わせて、という逆算のスケジュールで、どの大会にでるか組み立てて、ピークは選考会にもっていく。

Tリーグで勝ち星を拾わなければいけない。

国際試合の場数という点で、海外の選手のようにはスケジューリングできない。

(人数枠もあるし。韓国とかもうめちゃ枠超えて出てるけど、あれは政治力。日本にそれがない。)


こなしている試合数が多いのは、海外選手も、4年前の選考レースでも同じぐらいみんな多いんだろう。

けど、国内選手と海外選手への対策は全く別物だというから、今の状況がほんとにキツイと思う。




みんなが、次から次へと怪我をしたり体調不良になるなんて。。。




今更なにを言っても変わらないけど。。。。


もう、何も言えない、って感じ。


ただただ、体に気を付けてとしか言えない。




宮〇さんの暴走は少なくとも4年前から始まっていて、T2ダイヤモンドというルールの違う大会に、出場するだけでワールドランキングポイントを与えるという制度をITTFで作って、批判を浴びまくり、特に中国を怒らせた。

でも、今の日本の状況と違うのは、海外では誰も宮〇さんに忖度しないので、彼はあれ以来、いまだにハブんちょにされている。

でも彼がはじかれることは、日本が情報をもらえなかったり、政治的に力を持てなかったりすることになり、結局日本選手が不利になる(すんげえ迷惑。)



選手が主役だ。

なんといっても。


みんながこの苦しい選考レースのなか、怪我無く、悔いなく戦ってほしい。





 
 
 

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