水谷さんと神さんのインスタライブ
- 2022年3月13日
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水谷さんのインスタライブに、ワールドツアー中の神さんがカタールから参加した。
とても楽しい会で、最後の方は、神さんの部屋におちゃめな及川くんもやってきて、くだらんやりとりに何度も爆笑してしまった。
やっぱ、水谷さんは卓球選手とインスタライブしてるのがいいな。全部の話が面白い。
(夜中にスペースで卓球じゃないヒトとやるライブは、聞かないほうがいいな、と消してしまう。)
でも、すごく考えさせられることも話していた。
ハリーのシンガポールスマッシュ1回戦敗退、そしてTOP32の話だ。

張本の実力を考えると、今回のレベルの相手に負けちゃいけない。
たとえ調子が悪くても、もともとの実力差を考えると、負けそうな試合をしたとしても、最後は勝たなきゃいけない。
あいつは、その、負けるか負けないかギリギリの試合、っていう幅がすごく狭くなっている。
だから似たような感じでポロポロ負ける。
あいつは復調なんかしていないでしょ。
心配になったのは、あいつがTOP32で優勝した時に「昔の自分が戻ってきた」と言って、泣いていたんだよ。
あれをホントに心から思っていたら心配だ。
良かった時のあいつはそんなもんじゃないでしょ。TOP32の決勝の試合だってぜんぜんパッとしなかった。
相手の及川も、全然よくなかった。
レベルの低い決勝戦。
あいつが「今回はなんとか勝てましたが、自分はまだまだこんなもんじゃないです」と優勝インタビューでいうなら納得するけど、マジでああいう風に思って泣いていたら、勘違いしているんじゃないか。心配になる。
だから日本男子は暗黒時代だ、危ないってずっと言ってる。
今は、中国だけがダントツで抜けていて、その離された中で、日本も含め、中間層がわちゃわちゃやってる。
ボルとオフチャロフは、少し抜けてるけど。。
五輪で張本に勝ったヨルジッチも、その後ボコボコに負けることも多いし、だからヨルジッチは強いと言って負けちゃいけないし(戸上が)。
モーレゴード、カルデラノ、カールソン、ファルク、フランジスカもポロポロ負けることが多い。
僕は目が悪くないときは、カルデラノやフランジスカやファルクに負けることなんてなかった。どんなに調子が悪くても。
彼らは20代後半で、今伸びてきてるわけじゃないのに。
ましてや、チュアン、チェンチアンは、昔の強い時ほどではないのに、そこに日本人が勝てていないのは(おそらくアジア大会の木造くんとかの話)、日本人が弱くなっているから。
僕は最後の数年は、今まで勝てた相手にも負けるレベルの選手になっていった、と自分で分かっていた。
だって、目は病気だから、どうしようもない。
冗談みたいに聞こてるかもしれないけど、ホントのことしか言ってないよ。

これはハリーは聞いていただろうか。。。。
水谷さんは、TOP32の決勝のコメントで、こういう話をしていない。
これが本音だったのか。
水谷隼は強かった。ぞっとするほど強い。
2017年までは。
自分の目が大丈夫だったら、まだまだやれた。40歳くらいまではやるつもりだった。
だから、後輩に託したい思いも、より強いだろう。
その期待にこたえない後輩たちに不甲斐なさを感じている。
水谷隼に見えている、今の日本男子の立ち位置、それは、ほんとにまだまだ誤解をしているメディアも卓球ファンも多いので、どんどん話してほしいと思う。
メディアでは、まだ、打倒中国、とかいって、日本が2位の位置にいるかのような表現をしている、それは女子だけなのに。
中国以外の国の選手に負けると、なんで?みたいな報道もするところもいまだにあるけど。
あと、格下って言葉も、いい加減やめようよと思うけどね。
水谷隼の発する言葉に、後輩は敏感だ。
そうだ、俺たちはいま、暗黒時代なのだと。
その言葉をきっかけとして、負けるものかと奮起してくれたら最高だ。
ひとつ引っかかることがある。
水谷隼は、水谷隼だからできた。
他の選手は、水谷隼とは別人格なのだ。
努力したからって、気合いを入れたからと言って、みんなが水谷隼のようになれるわけじゃない。
俺のようになれ、
俺より実力があるんだから俺のように、俺を超えるくらいになれるはず
それが、後輩たちの呪縛にならないといいな。
ハリーは、水谷さんとは違う。
違う人間で、違う年齢で、時代背景も、育った環境も、台頭してきた年齢も、すべて違うし、なにより体が違うし、心も違う。
自分と同じじゃない。
だから、俺を超えろって発想は、どうなんだろう。
メディアもそうだ。水谷がいなくなった穴を埋める・・・
水谷は水谷で唯一無二なんだよ。
もう、それでいいじゃん。
他の選手は別人格だ。
一人一人が、それぞれの卓球のストーリーを紡いでいく。
極端なことを言えば、
水谷隼の冠番組で、
平野美宇さんのお母さんが出ていて、亜子ちゃんには亜子ちゃんの
伸ばし方がある、といって、
水谷さんはいたく感銘していたじゃないか。
水谷さんは納得していたじゃないか。
そういうことだよ。
発達障がいという枠の話があれば、納得するの?
みんな一人ひとり違う、それぞれの伸び方があり、それぞれの人生のストーリーを紡いでいく。
なぜ俺を超えられないんだ、じゃなくて、なぜ、俺、を出してきて比較する必要があるんだろうか。
これは6年ぐらい、ずっと考えてきたことだ。
水谷さんはずっと丹羽くんに向ける言葉に色々あったから、この発想はなんなのだろうと、ずっとずっと考えてきた。私はリアルタイムで見てきたのは6年間だけど。
ハリーは、昔の自分が戻ってきた、と泣いていた。
それは、ハリーが自分で感じて、自分で思ったことだ。
水谷さんから見れば、まだまだパッとしない、あれで戻ったなんて勘違いだ、と見えたかもしれないけど、ハリー本人だからわかる感覚があって、それは他人にはわからないんじゃないだろうか。
ジャー・カナックには出せなかったかもしれないが、何かが戻ってきているとハリーが思ってるなら、それをこれからも信じようよハリーって、思う。
水谷隼が何を言おうと自由だ。
卓球の賢人の言葉は、人を酔わせる。それを待っているファンも多い。
でも、後輩たちよ、水谷隼の言葉、そして、水谷はすごかったのに後輩はダメだというメディアに、あまり縛られるな。
だってあなたは水谷隼じゃない。
水谷さんのようになれない、なんて、下を向かなくていい。
もう少し、他の競技のほうにも目を向けて、卓球以外の偉人たちが、どんなことを言ってるか、大きな世界の中で、自分を解放して、いい方向へ向かってほしいよ。
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